真の願いに近づくために。思考プロセスとなぜを5回繰り返す
真の願いに近づくためにビジネスのノウハウを利用する
願いというと、思い浮かぶのはお金が欲しいとか出世したいとか、恋人が欲しいとか、健康で長生きしたいとかといったものが思い浮かびます。パワーストーンやお守りのようなものも、効果として、金運や恋愛運、健康運などといった効果をうたっているのが普通です。しかし、そもそもなぜそんなことを願うのか改めて考えたことがある人は意外と少ないのではないでしょうか。というのも、「お金が欲しい」という願いがあるとして、なぜそんなことを願うのかと自らに問いかけるまでもなく「普通誰でもお金欲しいよね」と片付いてしまうからです。
そこをあえて「なぜ?」と問いかけるのは、自分が本当は何を願っているかを探るためです。自分が本当に願っていることがわかれば、「だったら必ずしもお金がなくてもいいんじゃないか」とか、「具体的にいくらぐらいお金があればいいのか」といった事が明らかになります。そうする事で、より願いは叶いやすくなり、叶った時によりいい効果が期待できるようになります。
その際に有効なツールとして、ジャストインタイムで有名なトヨタ自動車の「なぜを5回繰り返す」、ザ・ゴールというビジネス小説から有名になった制約理論の「思考プロセス」というものがあります。これらのツールは問題が発生した際に問題の真因を探り、真因から派生した問題を一網打尽に解決するために編み出された手法です。
真の願いは多くの表面的な願いにつながっている
本来問題解決のためのツールではありますが、願いについても似たようなことがいえると思います。我々が普段願っていることの元をたどっていけば、これさえ満たされれば多くが満たされる願いというものにつながっている可能性があります。
なぜを5回繰り返す方法は単純なので、「お金が欲しい」という願いを例に遡ってみます。
「お金が欲しい」なぜなら「仕事をやめても生活できるように」なぜなら「仕事にやりがいを感じない」なぜなら「人の役に立っている実感が無い」なぜなら「できもしないことをやろうとする」なぜなら「ノルマがきつい」
この場合、仕事のノルマに振り回されずに自分のペースで顧客に十分な時間をかけて役に立つ仕事を提供できれば仕事をやめても大丈夫なほどのお金を手に入れる必要はなくなります。もちろん、お金はあるに越したことは無いでしょうが、真の願いは別の所にありました。
このように、真の願いを探ることで最初の願いから全く違う願いに変わることもあります。だから、当たり前と片付けずに「そもそもなぜ自分はこの願いを叶えたいのだろうか」という問いかけを常に心がける事でより幸せな人生を作り上げることができると思います。